地球(ちきゅう)はいくつもの種類(しゅるい)のガスで何層(なんそう)にもおおわれています。そのなかで、地面(じめん)から約(やく)10~15km(きろめーとる)はなれたところにあるのがオゾン層(そう)です。
オゾン層(そう)は太陽(たいよう)の光(ひかり)にふくまれる紫外線(しがいせん)を吸収(きゅうしゅう)します。紫外線(しがいせん)はあまりに強(つよ)いと体(からだ)に悪(わる)い影響(えいきょう)をおよぼすおそろしいものです。
わたしたちを紫外線(しがいせん)の害(がい)からまもってくれるオゾン層(そう)ですが、うすくなったり、穴(あな)があいている場所(ばしょ)があることがわかってきました。
その原因(げんいん)は、なんとわたしたち人間(にんげん)がつくった「フロン」でした。とても便利(べんり)で安全(あんぜん)だと思(おも)われていたフロンは、じつは、空(そら)にのぼってオゾンを食(た)べてしまう危険(きけん)なものだったのです。
オゾン層(そう)がうすくなって地球(ちきゅう)にとどく紫外線(しがいせん)がふえると、人(ひと)、動物(どうぶつ)、植物(しょくぶつ)に、さまざまな影響(えいきょう)があらわれます。
ひふガンのほか、白内障(はくないしょう)という目(め)の病気(びょうき)にかかる人(ひと)が多(おお)くなり、病気(びょうき)にたいする抵抗力(ていこうりょく)も弱(よわ)くなります。
また、農作物(のうさくもつ)がとれなくなったり、気候(きこう)をかえてしまう可能性(かのうせい)もあります。