すごく効率的な運搬方法

天然(てんねん)ガスは、ほりとられたあと、世界12ヵ国(せかい12かこく)にある14の液化(えきか)プラントでマイナス162℃(ど)まで冷(ひ)やされ、LNG(エルエヌジー)にされます。LNGとは、Liquefied Natural Gas(液化天然(えきかてんねん)ガス)の頭文字(かしらもじ)をとったもので、液体(えきたい)にした天然(てんねん)ガスのことをいいます。

ガスは、液体(えきたい)になると体積(たいせき)が600分(ぶん)の1にへり、一度(いちど)にたくさんの量(りょう)を運(はこ)ぶことができます。大型(おおがた)タンカーの場合(ばあい)、一度(いちど)の輸送(ゆそう)で約20万世帯(やく20まんせたい)の家庭用都市(かていようとし)ガス1年分(ねんぶん)を運(はこ)ぶことができるのです。

日本(にほん)のガス製造工場(せいぞうこうじょう)に到着(とうちゃく)すると、LNG(エルエヌジー)はタンクに貯蔵(ちょぞう)されます。そこからポンプでガス発生装置(はっせいそうち)に送(おく)られ、LNG(エルエヌジー)が流(なが)れているチューブの外側(そとがわ)に海水(かいすい)をかけ、熱交換(ねつこうかん)することで気体(きたい)にもどします。

このときLNG(エルエヌジー)からでる冷熱(れいねつ)エネルギーは、冷熱発電(れいねつはつでん)や液化窒素(えきかちっそ)・液化酸素(えきかさんそ)、ドライアイスの製造(せいぞう)や、冷蔵倉庫(れいぞうそうこ)の超低温保存(ちょうていおんほぞん)などに利用(りよう)されています。

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